既存の、ふつうのLED電球は白い硝子をかぶったキノコ形状でカッコ悪く、その光に照らされるとどうも落ち着かないと敬遠されがち。そこで登場したのがフィラメントLED球ですね。白熱球のカッコ良さやデザインを踏襲し、暖色系の光もリアルで、あまつさえ透明ガラスの中心でフィラメントが輝く様はまさにAllWays三丁目の夕日、裸電球そのもの。そんなフィラメントLEDの致命的欠点が、光量不足なのは周知のとおり。ディスプレイ用かせいぜいトイレで使うのがやっとの明るさしかないのが大いに不満。それが、昨今いよいよ照明に使ってみようと思わせる商品が出てきたようで
上画像/エジソン球タイプのフィラメントLED球
わたしはアパマン賃貸を主務とする極めて小さな会社を経営しているのですが、以前、所有デザイナーズアパートでボヤ騒ぎがありました。それで多くの教訓を得た中のひとつが「白熱球が火事の原因になる」というものでした。デザイナーズ物件はスポーツカーと同じで快適性よりもカッコ良さ優先です。最たる例が、その物件には玄関の土間がありません。いやほんとう。外で靴を脱いで棚なり螺旋階段に置くわけです。だからドアを開けた瞬間に「むっ!この部屋なにかが違う!?」と感性をゆさぶられる。ライティングレールに丸くて大きな白熱球をいくつも並べて複合的に室内を照らす手法もスタイリッシュな演出にかかせません。話をもどすと、ボヤの原因は、住人さんがうず高く積みあげた荷物や衣類が白熱球に接触し、そうと気づかず電気を点けたまま出かけてしまったからでした。旅館のお客さんが電灯にタオルをかけて乾かそうとして火事騒ぎになることがあると噂に聞いてはいたけれど、我がことと顧みる視点が欠けていたのは痛恨の極みです。話が長くなりましたが、私的にフィラメントLED球の実用化の意義は大きく、まさに快挙と思う次第です('◇')ゞ
棒状の基盤に発光体となるチップを並べて黄色い発光樹脂でコーティングしたものがフィラメントのように光る。基盤の数が多いほど明るい。いったい誰が発明したんだろう?
10w(白熱球の100w相当の明るさ)のフィラメントLED球を10分間点灯させてから触ってみたが、あたたかく感じる程度。使い捨てカイロの方が熱い。これなら火事にはならない。だがこれに慣れてしまったら……白熱球が熱くなると知らず火傷してしまう新人類世代がきっと現れるんだろうなぁ…
左が10w(100w相当)、右が6w(60w相当)。6w(60w相当)といってもじっさいはトイレで使うのも躊躇する暗さです汗。10w(100w相当)でも白熱球の60wには及ばず。よほどフィラメントLED球に思い入れがなくては、やっぱり部屋の照明には使わないかも‥
本日、退室があった部屋の明かりをすべて10w(100w相当)のフィラメントLED球に替えてみました。私的にはOKだと思うんですが、果たしてどうでしょう
6w(60w相当)。明るさもあれだが、LEDの光は直進性が強くてぼんやり広がらないため基盤(フィラメント)の影が重なり合って周囲にその影を映し出してしまう
10w(100w相当)。基盤(フィラメント)の数が多い分その影がより細かく反映されてしまう。でも、ずいぶん明るくなったなぁと思います。省エネ性とほとんど発熱しないっていうのは照明の世界の革命ですし
0コメント