人はひとりでは

老母の付き添いでいつもの病院の、きょうは内科へ。


思えば老母の衰えをはっきり意識したのは2年前でした。ある夜、老母が言いました。「庭で転んで。宅急便のお兄さんに起こしてもらったのよ」わたしには青天の霹靂でした。ころんと転んで、うつぶせのまま20分以上そのままだったと。ころんだら自分で起き上がれないほど老いていたんです。


床に座ったら立てない=イスなら立てる。横たわったら起き上がれない=ベッドは段差があるから何とか寝起きできる。しかし明け方のトイレは間に合わないから尿漏れパッドを使ってる。その他もろもろ。つい先月までともだちと泊まりで旅行したり頻繁に出歩いてたから気づかなかった。緊急用にケータイを肌身離さず持つよう言いました。


それから老いが加速していき。庭で転ぶ。玄関でころぶ。家の前の道路でクルマに轢かれたり、重いものを持ち上げようとして背骨がポキリと音を立てて折れたり、退院後は家の中で静かに暮らしていただけなのに自然と背骨が折れてしまいふたたび入院したり。骨粗鬆症って、ひどくなると「くしゃみしただけで骨折する」のだそうです。


年寄りは、毎日、毎時、体調が変わります。あと10年は大丈夫と思う日があれば、あすをも知れぬと思う日も。はじめはそのつど一喜一憂して無駄に疲れていましたがさすがに少しは慣れてきました。いわゆるバツ2のわたしは老母とふたり暮らし。マンツーマン介護は頼る相手がいないから大変ですが、介護制度がそれなり整っているおかげで気持ちはずいぶん楽な気がします。使う使わないはべつにして。

つい引っ張りたくなる赤い玉。病院あるある。

かにの穴

カンクローです('◇')ゞ 初めてブログを書きます。どうでもいいおっさんの独り言ですが「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」よろしく身の丈でぼちぼち、通称「かにの穴」です。蟹大好き。うまいし。