谷根千さんぽ

朝から昼まで税務関係の打ち合わせ。おわってホッとしていると、茶飲みともだちのケメコがラインで「健康のために歩こう」というので急きょ昼下がりの谷根千(やねせん)をぶらつくことに。

細くてくねくね曲がってる、ご存じ「へび道」をぶらぶら。


通りがかりのオバチャンに「へび道はどっちですか?」と訊いたら「そこ曲がって突き当り右へ行ってしばらくすると二又だからそこを左へ行きなさい」スラスラ答えてくれ、つづけて「みんな蛇道が好きだねぇ!?なんで蛇道なのかねぇ?」と真顔で云うので可笑しくなった。なんででしょう? ネーミングの妙、かな?


数年前、細い路地に建つ古くて小さな売り家を見にきたことがあった。そのとき案内してくれた不動産屋がその細い道のことを「へび道っていうんですよ。日曜になると自分で作った雑貨や焼き物なんかを売る露店がずらっと並ぶらしいです」と説明するのを、そんなものかと聞き流したのを思い出す。

へび道をぬけると「CIBI」というカフェが。古い建物だがしぶい。

CIBIの内装。やりすぎてない感じがとてもいい。いずれ古民家や古い店舗を改装してこういうカフェやゲストハウスをやってみたいもんです。

コーヒーだけのつもりが思わずランチをオーダー。旬の空豆がうれしい。こじんまりとした店舗なのにスタッフさんが4~5人。トートバッグその他のオリジナルグッズを売っているからその関係かしら? なにしろ接客が丁寧だし、たのしそう。誰がどう経営してどう働いてるんだろう。最近はそういうのが気になって仕方ない。

谷中銀座の夕焼けだんだん。ひと昔前に訪れたときは野良猫がわさわさ居たような記憶があったが、きょうは1匹も見かけない。脇っちょの植え込みに「動物にエサをやるな」「巣箱を置くな」的な立て看板が。坂道のひだまりで昼寝する猫はのんきな光景だったけれど、いろいろ問題もあったのだろう。

わたしが夕焼けだんだんで思索にふけっていたころ、谷中銀座で一二の人気を争う揚げ物店の行列にならんでいたケメコが購入した豚レバーのフライなるものを少し分けてもらった。まいうーw

古い商店街にかっこいいバーがあったり。

いつのまにか荒川区になって、ひときわ目を引く銭湯のノレン。

柴犬の店長がいる雑貨店。かわいい犬のイラスト入りの雑貨が多くて目移りしちゃう。なぜか犬ではなくサンマの絵が描かれた筆箱を買ってしまうわたし。

ひょうたん池、という居酒屋で明るいうちから谷中生姜をつまみに酒を飲む至福のとき。

本物の藁でバーッと炙ったカツオのタタキをいただく。苦み走った深い味わい。思えばこれが初ガツオだ。

ごちそうさまです。


店を出るあたりからケメコと喧嘩に。仕事が行き詰っているらしく、それで、気楽に行こうよ的なわたしの慰め方が気に食わなかったようで、ほとんど八つ当たりである。わたしも思わずヒートアップ。昔話を持ち出して非難したりと我ながら大人げない。


お互いかなり毒を吐いたはずだが、ぜんぶ忘れた、ということにしておこう。古くからの茶飲みともだちは大切だ。

翌日、骨董品屋で買った蕎麦猪口が割れててがっくり。せっかく蕎麦をゆでたのに。真冬に裸で風呂場に入って足先を湯船につけたら冷水だった級のショック(涙)


ウォーキング距離: 9.7km 、 歩数: 13,353歩

かにの穴

カンクローです('◇')ゞ 初めてブログを書きます。どうでもいいおっさんの独り言ですが「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」よろしく身の丈でぼちぼち、通称「かにの穴」です。蟹大好き。うまいし。